AGA(男性型脱毛症)の症状

薄毛の状態

AGA(男性型脱毛症)になってしまった場合、どのように髪は薄毛になっていくのでしょうか?
AGA(男性型脱毛症)の原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)は、前頭部と頭頂部に多く作られやすく、後頭部や側頭部にはあまり見られません。男性ホルモンの影響で頭部のある特定の部位が以前(少年期から青年期)に比べ薄くなっていく状態です。「額が学生の頃より広くなった。」「毛髪細くなり、頭皮が透けるようになった」といった毛髪が減少する現象が見られます。一般的にAGAは前頭部や頭頂部が薄毛になるケースが多いのです。実際に前頭部や頭頂部は徐々に頭髪が減少しているのにも関わらず、側頭部や後頭部はそのままいわゆる「ふさふさ」のままの方も非常に多いです。頭部のある境目までは変化が無く、そこから明らかに薄毛・脱毛が進行しています。これはDHT(ジヒドロテストステロン)が影響する AGA(男性型脱毛症)は頭皮のケアよりも体内で発生している発毛阻害因子が大きな原因であると証明してくれる結果ともいえます。

AGA(男性型脱毛症)の症状と仕組み

AGAでは毛が十分に太く長く育たず、成長途中で細く短い毛に置き換わるようになります。これがまさにAGAにおける薄毛の症状の実体であり、症状が進行するほど細く短い毛が増えていくため、より薄毛になっていきます。
ではなぜ、太く長い毛が細く短い毛になってしまうのでしょうか。それを知るために理解すべき大切な仕組みが「毛周期」です。

髪の毛は、「毛周期」という下記のようなサイクルによって生え変わりを繰り返しています。

AGAになると、毛周期のうち、毛を太く長く成長させる「成長期」の部分(期間)が徐々に短くなり、毛の成長が不十分な状態で成長が止まる「休止期」に入ってしまいます。また、新たに生えてくる髪の毛も、成長期の短い毛周期を繰り返すため、常に細く短い毛が多くなり、薄毛となってしまうのです。

シャンプー(洗髪剤)とのかかわり

AGA(男性型脱毛症)の原因が特定されず、認知度が著しく低い時代は毛髪が細くなる抜け毛が増えることに対しシャンプーが合わない、また皮脂が毛根に残ったままだという意見が非常に多くありました。実際に洗髪剤のコマーシャル・宣伝広告も目詰まりした頭皮の拡大イメージを映し出し、毛根の皮脂を洗い上げる(取り除く)強い洗浄力を前面に打ち出してきました。また男性の洗髪シャンプーにはメントール系のいわゆる洗いあがりに清涼感を持たせている製品が多くあり、発毛促進を思わせる宣伝が目につきました。しかしAGA(男性型脱毛症)との関係は間接的ではあっても直接的な治癒作用は無く、加齢とともに薄毛は進行していきます。
一方で実際に頭皮の汚れから皮膚の炎症・痒みを引き起こす事はあります。そのため頭皮・頭髪を清潔に保つことは大切です。しかし過剰な洗髪は頭皮を健全に保つための皮脂や水分をも取り除き、洗髪後の乾燥から皮膚の炎症や痒みを引き起こす可能性があり、脱毛に関わることもあります。頭髪・頭髪の状態は個人差がありますので日々の頭皮の洗浄にかんしては専門医のアドバイスを参考にすることも大切です。市場に流通しているシャンプーは何百種類もあり非常に豊富で選択に非常に困惑してしまいまし、どれも効果があるようにも見えます。しかし個人の体質に合わせているわけではなくまた、洗いあがりに好印象を持たせるために必要以上の洗浄力を持っている製品もあります。AGA専門医では個々の体質に合わせどのような洗髪方法をとればいいかカウンセリングしてくれるところもあります。
AGA(男性型脱毛症)治療を正常に進めるためにも頭皮の状態を把握することが大切です。