ミノキシジル(Minoxidil)の有効主成分:ミノキシジル
由来
ミノキシジル5mgとは、インドのデリーに拠点を置くサイノ社( Cyno Pharmaceuticals Limited)が製造販売するミノキシジルを有効成分とするAGA治療薬です。このサイノ社はインドの新興製薬会社ですが、数多くの高品質医薬品を製造しています。これまで「抗生物質」「抗がん剤」「抗うつ」「睡眠薬」を中心に個人の生活に密着した治療薬を製造販売している製薬会社です。
インドは国策としてジェネリック医薬品を推奨しております。医療の高度化や近代化社会において平均寿命の上昇、それに伴う医療費のコストアップが大きな国際社会問題となっております。
世界全体で起こっている高齢化社会、医療問題に対応するため主要な特許が切れた医薬品をジェネリック医薬品としてインド国内と国外に供給しやすいようにインド国が後押ししています。
その為安価で効果が十分な医薬品を提供できるのです。
効能
元来ミノキシジル(Minoxidil)とは血管拡張薬として開発された成分で、高血圧の経口薬として用いられていた。しかし被験者の体毛が増える現象が発見されることにより、髪を育成し脱毛症を回復させる治療薬として開発研究がすすめられるようになりました。
ミノキシジルには血管を拡張させ、一時的に血流を増加させる効果があります。血流を増加させることによって、毛髪の根本(毛根の中心)である毛乳頭という部分が効果的に毛髪へ酸素や、栄養素を取り込んでくれるようになるのです。正常なヘアサイクルに導くことによって発毛が促進されます。毛根自体に効果があるので男性型脱毛症のみではなく女性型脱毛症や、円形脱毛症などの幅広い脱毛症に有効とされています。
しかしながら血液拡張作用があるため血圧に問題がある人には処方が難しく、当初ミノキシジルは頭皮に直接塗るリキッドタイプ(ロゲイン、リアップなど)での発売・使用が一般的でした。
おって液体直接塗布による痒みや腫れの報告されるようにとその後改良を加え経口摂取のミノキシジル(タブレット型)が広く服用されるようになりました。
副作用
一つ目は動悸や心臓への負担です。元々ミノキシジルは高血圧用の薬のため、血管を拡張させ血圧を下げる作用があります。ミノキシジルの血管拡張の作用は主に動脈であり、静脈には作用しません。その為心臓に戻る血流が圧迫され体内の血圧が変化して心臓への負担もでてきます。
またミノキシジルの作用により血圧が下がると脳が血圧を保とうとして交感神経を緊張状態にする反射反応を起こします。心拍数はあがり心臓の鼓動は早くなり動悸、狭心症、不整脈といった症状を起こす場合があります。
二つ目は多毛症です。ミノキシジルの特徴として血管拡張作用があり、一時的に血流増加します。その為身体全体の体毛に栄養が行き届き手足、ヒゲなど頭部以外の発毛も促してしまいます。服用者のほとんどは育毛目的だと思いますが、特にタブレットなどを服用した場合は、全身の毛母細胞を活性化させます。その結果、望まない部位にも発毛の影響が出てしまいます。
効果の仕組み
ミノキシジルには成長因子を促進させる効果があるといわれています。
髪を作る司令塔である毛乳頭細胞で、新しく血管を生成し傷ついた血管を修復する血管内皮細胞増殖因子「VEGF」や、毛髪の成長を促す因子「FGF-7」、髪の毛の元となる毛母細胞を増殖させる働きがある角化細胞増殖因子(KGF)が生成されることがわかっています。
ミノキシジルは一般的に血流増加によって発毛部位に栄養が行き届き成長しますが、頭部の発毛に直接作用するのは成長因子に働きかけるからです。他の育毛薬と大きく異なる点はやはり直接血液を通して頭部に毛髪増殖因子を促進させるからです。しかし実際明確にメカニズムが解明されているわけではないため、ミノキシジルの有効主成分は血流増加と説明しているのです。
この発毛因子メカニズムが鮮明に解析されましたらミノキシジルはより一層信頼できるAGA治療薬として社会に認められるようになるでしょう。