ジェネリック医薬品と中国の英雄⑨
■続く戦い
Cyno社と英雄はインドにおいて生産ライセンスを取得いたしました。インドヒマーチャル・プラデーシュ州食品医薬品局(FDA)のウェブサイトでCyno社の医薬品の生産ライセンスを認めていました。しかし明示している有効期間がすでに切れていることを指摘されてしまいます。これは特許や技術だけではなく中国市場に介入する許可やインドでの生産さえ法律違反であると言われているのです。
英雄は知らない事であると困惑し、特許・法律については専門家では無い為沈黙せざるを得ませんでした。インドの医学博士が解説するには最大の問題は品質保証ができない医薬品の法規制だと述べました。
現在も中国の英雄の両手にある携帯電話が鳴りやむことはありません。十数人の医療患者が彼の提供する薬を求め連絡を取ってくるのです。その患者たちはインターネットで英雄の連絡先を探し出し相談してきます。自分たちではどのように支払ったらよいかわからず、英語もわからなく説明もとても複雑でわかりにくいといった内容です。慢性骨髄性白血病(CML)を患っている患者たちは長期間の抗がん剤の服用を必要とされており、その責任をすべて自己でまかなうことは不可能であると述べています。彼が言うには携帯電話を手に入れて半日にらめっこしてこの薬が良いか悪いかなどと時間を無為に過ごしてしまうことを懸念しており、少し調べてみてわからなければすぐに私にどのような薬であるか聞いて来てほしいと話しています。
参考URL: https://view.inews.qq.com/a/20170619A02O9300
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