下痢とED治療薬
■ED治療薬の副作用
ED(勃起不全)治療薬の副作用として多く挙げられるのは血流増加による顔や体のほてりになります。軽度のほてりであればED治療薬の薬効効果として実感としてとらえることができますが頭痛やめまいが起こると比較的重度の副作用となります。実際の行為に影響が起こる場合には控えなくてはなりません。副作用との兼ね合いで服用量やED治療薬に種類の選別をするようになりますが(実際は成分の違いではなく血流増加効果による副作用である)ほかにも起こる副作用は少数派ながらあります。そのひとつがED(勃起不全)治療薬を服用することにより生ずる下痢の症状です。これは薬の飲み合わせや相性の悪さという事ではなくED治療薬の効能によるものです。
■副作用としての下痢
ED(勃起不全)治療薬を服用して起こる副作用として下痢は非常に少ない確率ではありますが起こります。せっかくのED治療薬使用であっても腹痛から下痢ぎみであると気分的にも優れなくかつ行為に多大な影響を与えます。なぜED治療薬(バイアグラ・シアリス・レビトラ)を服用すると下痢を起こす可能性があるのでしょうか。これはED治療薬特有の血流促進作用によるものです。ED治療薬を服用すると血管拡張効果により血流が促されます。その結果毛根血管まで広がり内臓全体(胃腸など)が活発となり必要以上に活動をしてしまいます。食道・胃から降りてきた食べ物を腸から肛門へと排泄のプロセスを踏みます。この食物を送り出す動きをせん動運動と呼び通常は適度に水分が抜かれた固形の排泄物として体外に排出されます。しかし腸全体の動きが活発になると必要以上の排泄効果が生じて水分を多く含んだ便が押し出されていわゆる下痢という症状が起きやすくなるのです。ED治療薬から引き起こる下痢は一過性の症状であり食中毒などのような体に害のあるものを排出す防衛反応でもないため必要であれば下痢止めを使用しても良く、また勃起効果に影響を及ぼすこともありません。ただし今後ED治療薬を服用するときは自分自身の許容量を把握して過剰摂取を避けなければなりません。医療機関・クリニックで処方されるED治療薬の上限はバイアグラ主成分クエン酸シルデナフィル50mg、シアリスはタダラフィル20mg、レビトラはバルデナフィル塩酸塩水和物20mgとなっております。しかし効きすぎる場合バイアグラは25mg,シアリスは10mg、レビトラは10mgと少量の治療薬も処方してくれます。副作用を考慮した使用を心掛けることにより効果的なED治療薬の使用を実現することができるのです。