正しいED治療薬服用法
■ED治療薬の認識
過去にはなかなか世間一般で認知されてこなかったED(勃起不全)も社会的に理解されてくるようになり医療機関での対応も非常に増え、長年内々に苦悩していた性生活(性行為)の悩みを画期的に改善してくれるようになりました。ED(勃起不全)とはどのようなものなのか正確な把握ができない状況が長年続いたことにより効果が不明確な精力剤や民間療法に頼るしかありませんでした。しかしED(勃起不全)の仕組みが判明し、認知度が上がったことにより正確に治療を行うことができるようになりました。主な治療法とはカウンセリングと治療薬(勃起不全改善薬)になり、適切な量、適切なタイミングを理解して服用することにより良い効果を得られるようになります。治療薬が市場に流通し、国内・国外共に様々な方法で入手することができるようになりました。しかし他の医薬品のように飲めば効くような万能薬として誤認識しているケースも非常に多いです。医療機関・クリニックで処方したバイアグラ(クエン酸シルデナフィル)やシアリス(タダラフィル)といったED治療薬を服用しても効果が十分でなかったという報告があります。原因として体質や持病(糖尿病・前立腺肥大)も多く考えられますが、基本的な認識として空腹時に飲む(服用)することが第一条件になります。
■空腹が条件。
まず基本的なED(勃起不全)治療薬の服用法は完全な空腹状態で水服用します。成人男性であれば年齢差もあまりなく30分ほどで有効成分(バイアグラであればクエン酸シルデナフィル)が腸から吸収され始めてさらに30分しましたら体内に薬効成分が十分循環するようになります。その後は食事を多少とっても有効主成分の効果に大きな影響はありません。またアルコール(飲酒)も控えたうえでの服用が望ましいです。ED治療薬の体内作用として主に上げられるのは血圧を下げた血流増加になります。そのためバイアグラ・レビトラ・シアリスが血流を良くするため飲酒からの酔いが回りやすくなります。上記のような空腹時のED治療薬服用によって正常に効果が作用して性行為を行う上で十分なサポートをしてくれるのです。
■誤った服用
ED治療薬を服用したけれども思った効果が得られなかったという報告を医療機関は受けています。その原因の大多数(8割方)は食後に服用した場合と言われています。食前などの空腹時に服用した場合体内の腸管内から有効成分が吸収され血管内に入り込み体内に循環して効果を発揮します。しかし食後に服用した場合胃や腸壁に油膜が張ってしまいます。ED治療薬の有効主成分(クエン酸シルデナフィル・タダラフィルなど)は体内の腸壁・胃に張っている油膜を通過することができません。そのため有効主成分はそのまま排便として体外に排泄されてしまいます。体内に十分吸収されなければED治療薬の効果も半減または発揮できない状態になってしまいます。
もしどうしても食事をとりたいまたはとらなければならない場合はどうすればよいのでしょうか。それは食事の内容(摂取物・摂取量)を調整する必要があります。例えばおそば・おうどんまたはお寿司などの油分が比較的すくない食事を腹八分目に留めことです。個人差がありますので一概には摂取量を既定できませんが、麵類ならばかけそば・すうどんなどで油分を含めたもの(キツネ揚げやてんぷらなど)はさけて食するようにしましょう。またごはんなどのお米類はお茶碗半分くらいを目安に空腹感をやわらげる程度にしておきましょう。また誤解をまねく原因として自分自身は空腹と認識していても事前に摂取した食事内容が油分を多く含んだ食品の場合体内で油膜が残っています。油膜が残っていた場合やはりED治療薬の吸収は妨げられます。