EDが女性に与える影響
■男性パートナーにED(勃起不全)の傾向
20代から40代の女性にパートナーがED(勃起不全)またはED傾向にある男性の方にアンケートをとりました。男性としては加齢や疲労、ストレスなどの精神的原因や持病など様々な要因で発症してしまう病気ではありますが実際女性パートナーはこのEDにおいてどのように考えているのでしょうか。男性パートナー(夫・恋人)がED(勃起不全)である事またなってしまったという事に対して率直な質問をしてみましたところ約25%の女性対象者が否定的にみていると感情的な回答が得られました。60%近くがあまり気にしていないと回答もしていますが、EDの現状を把握していない場合も多くみられるようでした。未だEDは自然治癒力をするものだ、たまたま体調がすぐれない為に起こったのだなど重要視してない傾向が見られました。しかしED(勃起不全)は自然に改善することは少なく専門機関の診療を受けていかないと間違った治療法を試みることがありますので十分な注意が必要となります。
■女性の自信喪失
女性パートナーを後ろめたい気持ちにさせるED(勃起不全)ですが実際にはどのような意見が聞かれているのでしょうか。アンケート回答を抜粋してみました。
・夫婦の間で子供が欲しい為(妊娠活動)ED治療薬(バイアグラ・レビトラ・シアリス)を処方してもらいに通院しなければならない。
ED治療薬は1回の性行為に1錠服用することにより6~8時間ほど効果があります(シアリスは36時間)。また医療機関で処方されている治療薬は保険適用外の為高額であり、一般的な家庭では負担額が大きくなる傾向があります。その為定期的な購入・使用は精神的にも経済的にも女性にストレスを与えてしまうようです。
・自分に女性としての魅力が欠如しているのではないか
以前は問題なく性行為が行うことができていたのに男性パートナーがEDにより難しくなった事は女性自身の自尊心を傷つけてしまっているようです。実際は男性側に原因が考えられることが多いですが、受け止める側の女性の心情は異なるようです。医療機関ではED(勃起不全)の正しい認識と治療法を女性にも理解してほしいと言っています。
・ほかに付き合っている女性がいるのではないか、また女性のいるお店に通っているのではないか。
女性が一番心配する事象の中で多い意見が浮気と回答がありました。先に述べた自分自身の魅力の欠如を懸念することから派生してくるようです。もし男性パートナーが本当に浮気をしていたら経済的な問題にも発展することがあります。
・ED症状を男性自身がネガティブに受け止めることにより女性側の対処に困惑する。
ED(勃起不全)は男性特有の症状であり女性には完全に理解が難しい病気となります。その為男性パートナーが自信を卑下するような発言・行動をすることにより女性はどのように接したらよいかわかりません。EDはパートナー同士の共通の問題でありお互いに補い合う、理解しあう関係が築けていないと医療機関の治療・カウンセリングだけでは解決していくことは困難になってしまいます。現在は夫婦・パートナー同士でED専門機関の治療を受け付けるクリニックもあります。症状以外にもお互いの関係性が誤解を招かない為にも早い段階での問診を勧めています。
・女性としては子供が欲しいと考えているが現状のままではパートナーとの妊娠は難しい。
女性にとって妊娠・出産は大きな問題であり、今後の家族計画・ライフプランニングにおいてEDは大きな障壁となってしまいます。男性パートナー(夫・恋人)に自身の心情を打ち明け理解してもらい、しかるべき対処(ED治療・生活習慣の改善)を行っていくことが重要となっています。