高齢と勃起不全
男性は年齢とともに性機能が低下してしまいます。特に50歳を過ぎたころから急激に性機能が低下してくると言われています。
勃起不全とは自分とパートナーが共に性的な満足感が得られない、自分が満足に勃起をすることができないまたは維持することができない状態を指します。研究者は勃起不全の原因はさまざまでありそれを特定するのは簡単ではないと言います。しかし老化に関しては勃起不全に大きく関係していると言われています。50歳を過ぎた男性で勃起不全を患っている方の原因は老化が主であると研究者は言います。
ある研究者が50~90歳の男性を対象に性機能に関する調査を行いました。3か月間を通して調査し性行時に正常な勃起を行えたかを調べました。その中で「できない」、「なかなかできない」と答えた男性は勃起不全の疑いがあると結論付けました。
また研究者は勃起不全に影響する可能性のある年齢、身体の状態、飲酒、喫煙など他の要因も調査しました。
結果は勃起不全の可能性があるといった男性の年齢が大きく関係していることが分かりました。男性の年齢が高ければ高いほど勃起不全である可能性が高かったのです。また若い男性の性機能についても研究をしました
若い男性の大半は性機能に問題はないと結果が出ました。しかし若い男性の中でも1割程度が性機能に大きな問題を抱えていることもわかりました。50歳以上になると性機能に大きな問題を抱えている男性の割合は25~30%にも及びます。
年齢ごとに勃起不全を経験した割合を以下で説明します。
・40歳までに初めて勃起不全を経験した男性の割合は約2%
・40~49歳までの間で初めて勃起不全を経験した男性の割合は約4%
・50歳から59歳の間に初めて勃起不全を経験した男性の割合は約26%
・60歳から69歳の間に初めて勃起不全を経験した男性の割合は約40%
また健康的な生活を送り慢性的な疾患がない男性は勃起不全のリスクが最も低いようです。65~79歳の間で最も大きな差が見られました。例えば週に3時間ほど運動をする男性は普段から運動を行わない人に比べて勃起不全のリスクが約30%も低かったと言います。肥満、喫煙、飲酒なども勃起不全に関係していることが分かりました。