うつ病が原因で勃起不全
勃起不全とうつ病は大きく関係しており、うつ病の男性は勃起不全を引き起こしやすく勃起不全の男性はうつ病になりやすいと言います。今回の研究はうつ病と勃起不全を患っている男性にバイアグラを飲ませうつ病と勃起不全にどう作用するのかをまとめたものです。
勃起不全は米国で約1,800万人を超える男性が患っていると言います。男性は年齢とともに勃起することや維持することが困難になります。また勃起不全のその他の原因は糖尿病、高血圧、肥満、生活習慣、たばこ、飲酒など様々ですが、これらはすべて勃起不全を引き起こす可能性があります。
一部の男性ではうつ病が勃起不全を引き起こす可能性もあります。しかし勃起不全がうつ病を引き起こす可能性もあると研究者は言っています。ある大学の精神科の研究者らがバイアグラで勃起不全やうつ病を改善することができるのか試しました。
勃起不全と軽度のうつ病を患っている男性約150人を対象に半分の男性にはバイアグラを飲んでもらい残りの半分の男性にはプラセボ(有効成分を含まない薬)を飲んでもらいました。対象者は自分が飲んだ薬がバイアグラかプラセボかはわかりません。
予想通りバイアグラを飲んだ男性は、プラセボを飲んだ男性に比べはるかに大きな効果が見られました。バイアグラを飲んだ約90%の男性が勃起不全を改善できました。プラセボを飲んだ約12%の男性も勃起不全の改善が見られました。また勃起不全が改善された男性はうつ病についても軽度の回復が見られました。
研究の結果はうつ病を患っている男性が勃起不全を改善することができればそれがうつ病の回復につながる可能性もあることが分かったと言われています。しかしこの研究ではうつ病が回復した状態がどれほど持続するのかまでは分かっていません。