2017/07/27

EDの新しい治療法

今後の勃起不全の治療には、すぐに効き、現在よりも有効的治療法にし、副作用を減らすことなどが重点に置かれています。現在の勃起不全治療薬を代表する薬はバイアグラ、レビトラ、シアリス、ステンドラの4種類があります。数多くの製薬会社が勃起不全の新しい治療法を研究しており、今後勃起不全治療の選択肢は広がっていくでしょう。

新しく開発された薬をいくつか紹介します。

ユープリマ(Uprima):ユープリマは舌下錠のタイプの勃起不全治療薬です。バイアグラなどの勃起不全治療薬とは違い中枢神経に作用することで勃起不全を改善させます。その主な副作用は吐き気と嘔吐などです。米国ではユープリマ服用後に死亡した例などがあるため、米国内での販売は禁止されているようです。ヨーロッパを中心に販売されています

Topiglan:トピグランと呼ばれるこの薬は陰茎に直接塗布します。錠剤の勃起不全治療薬とは違い直接陰部に塗布することにより血液内への吸収時間が早く数分で作用するようです。臨床試験では、勃起不全治療薬では勃起不全が治らなかった男性に対し使用したところ勃起不全が改善されたケースもあるようです。しかし現在様々な勃起不全治療がある中ではあまり目新しくない薬のようです。

メラノコルチン活性化剤:こちらの薬も直接中枢神経に作用する薬です。動物実験の段階では動物が勃起することに成功しています。人に対して使用する場合は鼻を介して投薬することで効果が最大限に発揮されるのではないかと言われています。しかしこの薬の安全性や全体的な有効性を実証するにはより多くの情報と研究が必要なようです。

遺伝子治療:この療法は勃起不全を患っている男性の陰茎組織において勃起を妨げている細胞そのものを組み替える方法です。この方法に成功すれば半永久的に勃起不全を引き起こすことはないとされています。動物実験では遺伝子治療による性機能改善を実証しているため、人に対しても同様に効果があるとされています。しかし遺伝子治療は規制当局の承認や安全性、有効性などの問題から正式に治療法として導入されるのはまだ時間がかかるようです。