3大D治療薬が効かない件について
今まで効いていたED治療薬が効かくなくなった、試しに他のED治療薬を飲んでも効かないと言われる方の殆どは加齢による影響が大です。
この様な方にはミューズ(MUSE)が良いようです。
ミューズは男性の勃起不全治療の薬で、小さな錠剤(ペレット)で、有効成分はアルプロスタジル(alprostadil)です。性交渉の直前に陰茎の先(尿道)から挿入します。
ミューズは勃起不全の有効な治療選択肢で、多くの男性に使用されており、います。この薬を使うにあたって大事なことは、効果的な勃起をもたらすのに適切なMUSEの用量を選択すること重要です、より満足のいく勃起を得るために、他の治療選択肢の補助療法としても使用することができます。
ミューズによく見られる副作用として、最もよく見られる症状は、尿道を通じてこの薬剤を服用した後の陰茎部の灼熱感です。
この副作用は危険なものではなく、通常、数時間経てば回復します。
又、持続勃起症、つまり4時間以上勃起が続く症状も、比較的稀な副作用のひとつですが、4時間以上勃起が続く場合は医師へ診療を受けた方が良いでしょう。
ミューズは多くの男性に有効ですが、あらゆる人に効くというわけではありません。勃起不全の原因も様々ですので、全ての人に効果のある治療は実際ほとんどありません。勃起不全治療を開始する前に診察を受け勃起不全の原因を調べることをお薦めします。
経口薬であるバイアグラ(Viagra)、シアリス(Cialis)、レビトラ(Levitra)が十分に効かない男性は、ミューズのような非経口薬との併用も可能です。
ミューズの服用方法は一度使用したら次の服用まで24時間間隔を空け、週3回以上使うことは出来ません。
ミューズ坐薬は米粒大の大きさで、プラスチックのアプリケーターを用いて尿道から挿入します。挿入後直ぐに排尿すると尿と一緒に薬も排出される為、使用前に必ず排尿しておくことが重要です。
挿入時に違和感がある方は潤滑ジェリーや水などで滑りやすくさせると不快感を減らすことが出来るかもしれません。
挿入後、若干の痛みがあっても、指の間で陰茎を転がすとその感覚はすぐになくなります。優しくマッサージして、立ったり、歩き回ったりすることで薬の成分が広がりより効果的になります。
又、経口薬(バイアグラ、レビトラ、シアリス)が効かないし、ミューズも今一効かない場合は手術不要の最終手段であるICI療法をお勧めします。
これは陰茎の海綿体組織に直接薬を注射方法で手術不要の最終手段とも言えます。
勃起障害(ED)は男性のみならずカップルの性的満足をも障害する重大な疾患です。バイアグラ、レビトラ、シアリスはいずれも内服薬ですが、約30%の人には効果が認められず、一部他の薬を常用している方は内服出来せん。
プロスタグランジンE1(PGE1)は、ED患者において海外では広く使用されている薬であり、世界80カ国以上において、陰茎海綿体自己注射(Intracavernous injection: ICI therapy)が承認されています。
しかし日本では、患者さん自身での陰茎海綿体に薬剤を自己注射することは認められておりませんでしたが、最近プロスタグランジンの陰茎海綿体への自己注射が帝京大学泌尿器科の治療法において可能になりました。
この薬は、1アンプル中にプロスタグランディンE 1(生体内にある物質で血管を広げる作用などがあります)が20μg含まれています。この薬を性交直前に適切量を、取扱説明書に記載したとおりに陰茎内に自己注射すれば良いのですが、現在はまだ限られた病院のみで治療を受ける事が合出来ます。
現時点「ICI療法」は、もっとも有効なED治療法とされています。
バイアグラやレビトラが世界的に見ても一番多く使われている治療方法ですが、効果が70%~80% にとどまり、ED患者の少なからずその恩恵にあずかれない方々もおられます。又、これらの経口薬は副作用が出る恐れがあるため、高血圧症や心臓病の方には服用が難しく、ED治療そのものをあきらめていた方も多いと考えます。
そこで注目されているのが副作用が無く安全な「ICI療法」で持病にも影響を与えることなく、勃起不全を解消することができるもっとも有効なED治療法です。
重度のED患者でも98% の方には効果が得られたという、ED治療薬の最後の砦と言っても良いでしょう。
しかし、日本では厚生労働省の正式な認可がおりていない治療法のため、使用に関しては自己責任になります。
世界80カ国以上で認可されていますし、日本の泌尿器科学会でもICIをED治療法として推奨していますので、安全面の信頼性は高いと言えるでしょう。
参考文献
http://male-urology.jp/sexual_dysfunction/prostaglandin/