2017/10/19

ED治療薬の過剰摂取

■ED治療薬の誤認識

ED治療薬は効果効能が確立されていますが効果が思うようにいかないという事から自己判断で過剰摂取(1錠ではなく2~3錠を同時服用)してしまう方がいます。実際に効果があったということで継続服用される方がいますが副作用の危険性は非常に高くなります。ED治療薬は用法用量、 つまり使用する量・使用する頻度などが厳密に規定されています。長年の臨床試験・動物実験を安全性が保障されるまで何度も繰り返し正確な用法用量を導きだしているのです。その為逸脱した服用方法は一時的な効果が見込めても強い副作用を併発して逆効果になってしまいます。医療機関でも誤って規定錠数・容量を服用した場合は性行為は止め、過度の運動も控えできるだけ早い段階で医師の診療・アドバイスを受けるように推奨しています。大量服用に関して、 ED治療薬メーカー ※バイアグラ(シルデナフィル)、レビトラ(バルデナフィル)、 シアリス(タダラフィルの各開発・生産メーカーの検証した報告・レポートは非常に細かく正確に記載してあります。過去の事例を元に不適切な服用は控えるようにしましょう。服用量を増やすより、空腹時にアルコールなどを控え体調の整った状態で服用することが一番効果的という事を認識しましょう。

■依存性と習慣性

ED治療薬服用者の中にはこのままED治療薬がなければ一生EDは改善されないのであろうかまた次第に効き目が薄れてきて効果が無くなってしまうのではないかと危惧される方がいます。しかし実際はED治療薬(バイアグラ・シアリス・レビトラ)を依存性を誘発する物質は入っておらず、また飲み続けることによって効果が低下する事例も報告はありません。加齢と共にEDが進行する場合はありますが医薬品も効能に関して変化はありません。規定成分量であれば十分に効果が現れます。バイアグラ25mg(含有成分:クエン酸シルデナフィル)を服用して効果が今一つであれば日本の医療機関で許容範囲とされている50mgまでは問題はありません。個人輸入で海外製品を入手する場合100mgの製品がありますが自己の判断で使用することとなります。先述したように成分量ではなく服用環境が一番重要である事には変わりません。服用量を増やし頭痛・めまい・動悸といった副作用が強く起こってしまっては性行為をサポートするというED治療薬本来の役目を損なってしまいます。現在ED治療薬は保険適用ではなく高価な医薬品の部類になります。適量で効果的な使用を医療機関は切望しています。