【Generic-C】の有効主成分は【タダラフィル】と言い、男性の壮年期から多く見られるED(勃起不全)の治療に使われる薬剤成分です。
またこの【タダラフィル】は肺動脈性肺高血圧症や前立腺肥大の排尿障害への治療にも活用されており別名製品(アドシルカ、ザルティア)で処方されています。
ED治療薬【バイアグラ】の開発・発売から5年後の2003年から有効主成分【タダラフィル】の先発品【シアリス】は米国イーライリリー・アンド・カンパニー(Eli Lilly and Company)によって発売されました。
効能
男性の勃起には男性器への多量の血液流入が条件となり、男性器内にある海綿体への血液滞在が勃起状態を維持することになります。しかし血液流入が妨げられるとED(Erectile Dysfunction-勃起不全)起こります。この勃起を阻害する酵素をPDE-5(ホスホジエステラーゼ5)と呼び、【タダラフィル】はこのホスホジエステラーゼ5を抑制する効能があります。勃起阻害酵素を抑制することにより従来個人が持っている性的刺激に伴う勃起状態を発現させ、性行為を正常に行うことができるようになります。また高血圧症と前立腺肥大排尿障害の緩和する効能も実証されており、他分野での活用もされています。
成分の特徴
【タダラフィル】の大きな特徴として薬効成分の体内滞在効率の高さがあげられます。
長時間型のホスホジエステラーゼ5阻害剤別名【ウィークエンド・ピル】と呼ばれるように医薬成分の効能時間(体内滞在時間)は約36時間あります。※個人差服用条件によって異なります。通常ED(勃起不全)治療薬は尿によって排泄されるまで体内に留まり、効果を持続しますがおおよそ4~8時間ほどです。(クエン酸シルデナフィル・バルデナフィル塩酸塩水和物など)しかし【タダラフィル】は他のED治療薬成分と比べ物質の分子構成の違いから代謝時間が緩やかになっています。分子構造がブロック状で体内に残りやすく、排泄までに時間がかかる為薬の作用が長時間有効となります。
精力剤との違い
【タダラフィル】は長時間の薬効効果があるといっても常に男性器が隆起(勃起)しているわけではなく、また誘発する媚薬的成分も含まれてはおりません。飲めばすぐに体力・精力が向上して勃起を促してくれるわけではなくあくまで外的な刺激(十分な性的刺激)を受けて正常な勃起(ED症状が出る前の状態・通常の勃起可能状態)を促して性行為が可能となります。男性の勃起に関してはED治療薬(バイアグラ・シアリス・レビトラ)が発売される前から【精力剤】と呼ばれる漢方薬、ビタミンサプリメント、滋養強壮剤など、医薬部外品の製品が数多く先行して市場に流通していました。製品のキャッチフレーズには服用後興奮を示唆するような内容も多く見受けられ、その為使用者には混在して認識されており明確な違いが判らず男性の勃起薬(=精力剤)と理解しているのです。【Generic-C】を含むED治療薬(勃起不全改善薬)は勃起可能状態を促すサポート医薬品である事を理解しなければなりません。
肺動脈性肺高血圧症と前立腺肥大症に伴う排尿障害
【Generic-C】の有効主成分は【タダラフィル】はED治療以外にも血管拡張の作用から降圧剤への開発もされ、【アドシルカ-】という製品名で発売されています。
勃起阻害酵素【ホスホジエステラーゼ5】は、男性陰茎部だけでなく、肺動脈平滑筋にも多くあります。【ホスホジエステラーゼ5】阻害薬である【タダラフィル】が活性を抑制することで、平滑筋弛緩作用をもつサイクリックGMPの分解を抑制し、結果として肺動脈圧を下降させる作用があるという事になります。
また同様に前立腺肥大による尿道圧迫が引き起こす排尿障害も下部尿路組織の血管に存在する酵素【ホスホジエステラーゼ5】を【タダラフィル】によって抑制することにより、尿道圧迫を緩和させ排尿し易くします。こちらも別製品名【ザルティア】で発売されています。