ED治療薬と精力剤
■ED治療薬
勃起阻害酵素であるPDE5-ホスホジテラテーゼ5を抑止する医薬品になります。服用した時に一時的に勃起不全が緩和されるEDサポート薬になります。勃起に必要なcGMPという血管拡張させる物質を維持させる効果があります。
■精力剤の効能
主に成人男性で更年期に差し掛かった場合に性機能を増幅・改善するために使用される医薬品・またはサプリメント・健康食品などの総称であり明確な規定はもうけられていない。
大きなカテゴリー分けといたしましては医薬品とみなされるものと食品に分類されるサプリメント・健康食品・ドリンク剤などが挙げられます。女性向けの製品も数多く市場に流通していますがとりわけ更年期以降の成人男性を対象に使用するものを精力剤と呼んでいます。
加齢や心的ストレス、飲酒・喫煙により血流に滞りが生じ、下半身に正常な血液の流入が見られない場合、血流促進を目的とした成分(漢方生薬・ビタミン類)を摂取して体質改善を図るものがあります。またストレスや亜鉛など精力に影響を与えるミネラル不足性を補うものもあります。精力減退に効く滋養強壮・疲労回復を目的とした精力剤は非常に多種多様に存在します。疲労回復をうたったものが多くありますがその先には性力増強・若返りなどのメッセージが込められているもの多々あります。
■精力剤に使用される医薬成分
・テストステロン・ヨヒンビン
男性が社会的に活躍・適応するにあたり必要なホルモン。また男性の活性化としての性ホルモン成分でもあります。第一類医薬品に分類される予定であり医療従事者(医師・薬剤師)のみの取り扱いとなります。
■精力増進が期待される成分
・オットセイ 含有されるカロペプタイドは末端の血管拡張の作用があり、陰茎部への血流増加がきたいされます。
・マムシ 黒焼きにしたもの(内臓除く)は漢方生薬として血行促進・滋養強壮の成分(タウリン、メチオニン、チロシン、グルタミン酸など)があるとされています。
・サソリ 古代時代など古くから精力剤として重宝されてきました。実際の成分としてはアミノ酸を含んでいること以外特別な滋養強壮成分は含まれておらず、一説では毒を持つ強靭な生物である事が性力増強の象徴として取り上げられてきたのではないかとのことです。
・スッポン 滋養強壮・疲労回復効果として古代中国の時代から重宝されてきたミネラル成分(亜鉛、鉄、カリウム、セレン、リン、マンガンなど)を多分に含む漢方精力剤成分。
ニンニク 常用食品として使用されおり疲労回復・滋養強壮の効果があるとして古代より一般の食生活でも摂取されており、アリシン、アホエン、セレンなど様々な成分を含みます。
・マカ 原産地ペルーの野菜。根の部分がミネラル成分を豊富に含み滋養強壮の効果がある生薬として古代はインカ帝国の時代から重宝されているとされています。
・高麗人参 朝鮮人参とも呼ばれ一般的によく知られている生薬成分であり疲労回復がある為滋養強壮剤に多く含まれています。
・亜鉛 性ホルモンの生成に使用されるとされるミネラル成分であり食品衛生法に基づいた栄養機能食品。
・その他 ムイラプアマ、パフィア、アシュワガンダ(インドの薬用人参)、冬虫夏草(漢方生薬)、など性機能に有効的とされている。
ED治療薬に比べ直接的な効能は無く即効性という点では効果的ではないとされているが、副作用が少ないとされ継続的な使用が体質改善を促し長期的な治療を希望する場合は有効的である。広告などでは誇大表現をつかうケースが良く見受けられますが個人差があり、必ずしも期待した通りの効果が現れるとは限りません。しかし体質改善の観点からは非常に効果的でありED治療薬との併用も可能な場合が多いです。
参考文献 Wikipedia