勃起不全とED治療薬
勃起不全(ED)の症状をもつある男性は、高血圧の解消や精神的な問題の解決、ライフスタイルを変える、などの方法で勃起不全を解消することができました。しかしこのようなケースは珍しく、多くの人は勃起不全を治療するために勃起不全治療薬を使用します。
FDA(米食品医薬品局)は、勃起不全を治療するためのいくつかの飲み薬(処方箋薬)を承認しました。
■どのような薬があるのか
下記の成分(医薬品名)はいずれも勃起不全の治療薬として承認されているものです。
血流を良くし、勃起を促進させます。
・アバナフィル(ステンドラ)
・シルデナフィル(バイアグラ)
・タダラフィル(シアリス)
・バルデナフィル(レビトラ)
注意:上記の薬とニトログリセリンを含む薬の併用は危険です。ニトログリセリンは狭心症や心筋梗塞を治療する成分です。効果として血管を拡張して血流を良くします。
上記の薬も同等の効果があり、同じ効果を持つ二つの薬を服用することにより血圧を下げすぎてしまいます。血圧が下がりすぎると命に危険が及びます。
■上記の成分(医薬品名)に違いはあるのか
これらの薬はすべて同じように機能します。しかし、どのくらい効果が持続し、どのくらい早く効き始めるかなど効果には多少違いがあります。
レビトラは効果が出るまでに約30分かかり、効果持続時間はバイアグラよりも約5時間長いです。
バイアグラは効果が出るまでに約30分かかり、効果持続時間は約4~6時間です。
シアリスは効果が出るまでに約1時間かかり、効果持続時間は約24~36時間も続きます。
ステンドラはわずか15分で効果が出始め、効果持続時間は最大で6時間です。
■服用の際の注意点
▪治療薬の効果がなくなってから次の服用までは最低でも24時間は空ける。
ED治療薬は一日一錠が原則です。
服用した成分の量などに関係なく一錠までにしましょう。
▪ED治療薬を服用できない人
・成分自体にアレルギーを持っている方
・心臓病などを患っている方、体が行為に追いつかない方など
・肝臓に病気をお持ちの方
・心筋梗塞、脳出血などを過去6か月以内に患っている方
▪ED治療薬は服用のみでの効果
ED治療薬の服用のみでは勃起作用はおきません。
勃起するためには性的な刺激や興奮が必要となります。
▪過度のアルコール摂取
アルコールはEDとは関係なく勃起作用を妨げます。
少量のアルコールであれば、むしろリラックス効果があり良いのですが、過度なアルコール摂取なるとED治療薬は充分な効果を発揮できなくなります。
また満腹状態での服用も効果を妨げるので、避けるようにした方が良いでしょう。