2017/06/09

パートナーのED相談と解決方法

■家族(パートナー)との不一致

性的な刺激やパートナーへの愛情を伴う興奮から男性は脳内伝達物質を通して下半身(主に海綿体)への血流が促さられ勃起を起こします。一般に加齢からくるED(勃起不全)とは勃起阻害酵素(ホスホジエステラーゼ (Phosphodiesterase, PDE))が原因とされており、ED治療薬の処方・服用によって改善されていきます。しかし体内の酵素のバランスが崩れて起こるEDではなくパートナーとの些細な意識の食い違いでED(勃起不全)の症状が発生・悪化する可能性があります。性行為は常に行うことができるまたお互いが満足するといったものではなく、時には様々な状況によって男性の勃起が起きずに行為ができないといったケースがあります。パートナーを愛しているにも関わらず、精神的肉体的疲れや体調・ストレスが影響して勃起が起こりづらくなります。男性自身は自分の体が変調している為と分かりますがパートナーである女性(奥様・恋人)は愛されていないのではないかまた自身に魅力がないのではないか・浮気の疑いなど様々な憶測をもって男性パートナーに問いかけます。
男性はパートナーに魅力を感じているにもかかわらず性行為を行うことが出来ない事への後ろめたさや恥ずかしさ、またはプレッシャー(精神的な圧力)を受けてしまうのです。
後日日を改めて再び性行為を試みようとしますが「また勃起しなかったらどうしよう」「自信をなくしてしまったらどうしよう」「パートナー(妻)と性行為が行うことが出来なくて落胆させてしまうかもしれない」といった男性の葛藤が生まれてしまうのです。

■パートナーからの相談

ED治療とはどのようなものなのか特に女性パートナーはEDの存在を知っていてもどのような原因でどのように改善されていくのかなかなか理解できません。男性が女性の身体の悩みわからないように女性もまた男性の複雑な体のメカニズムを知る事は難しいのです。
最近はインターネットを介して医療機関への質問や相談ができるようになりました。以前に比べ女性も積極的にパートナーのED相談をすることができるようになり、症状・原因を理解して、今まで誤解のあった部分(自分自身の魅力の欠如・浮気など)を見直し、パートナーのよき理解者として家族でED治療に向き合う姿勢が見られるようになりました。必要の無いプレッシャーを与えず、健全な男性でも疲れや一時的な悩みがあればED気味になる事はあると理解しすることが大切で長い生活の上では「そういった事もあるよ」と相手を気遣うことが大切になってきます。

■ED治療は特別ではない。

パートナー(夫婦)同士だけではEDの症状・原因がわからないことがあります。
心因的なED(勃起不全)か器質的なED(勃起不全)または特定の医薬品による薬剤性EDであるかは本当の原因はわかりづらいことが多いです。加齢や持病と共に生活習慣病である高血圧・糖尿病を患うとEDの症状は起こりやすくなりますが、心因的EDは年齢問わず様々な心的要因で引き起こしてしまします。最近は夫婦で病院に診察を受けることも珍しいことではなくなりました。将来の妊娠・出産を考えて女性パートナーの理解も深まり積極的な治療を試みるようにカウンセリングを受けています。改善が見られない場合他の疾患の可能性も発見できるため総合的に判断して今後の治療法が明確になってきます。男性が産婦人科医院に連れ添うように女性もまた臆することなくEDクリニックに相談することができる環境を医療機関は作り上げています。ED(勃起不全)は些細なことから引き起こりますが深刻な事態に悪化してしまうこともあります。最善策は早期発見・早期治療になりますので気になる事がある場合は気軽に医療機関の門を叩くようにしてみましょう。