年齢と共に変化する性機能
体の老化と同様にあなたの陰茎も老化により衰えていきます。
段階ごとに陰茎の変化を説明します。
9歳から15歳の間では、体の下垂体腺が男性ホルモンの代表格ともいえるテストステロンの分泌を始め、精巣(睾丸)、陰嚢、陰茎、陰毛は成長していきます。テストステロンの分泌は10代後半から20代半ばがピークといわれています。
体内のテストステロン量は、20代後半から40代まででわずかに低下することがありますが、その変化は最小限です。
40歳以降では、全体的に老化が始まっていきます。老化と同時にSHBG(性ホルモン結合グロブリン)の結合能が増えSHBG結合テストステロンが増加してしまいます、なので遊離テストステロンを含む生物学的活性テストステロンが相対的に減少するため加齢に伴い男性ホルモンの働きは顕著に減少してしまうのです。
◆テストステロンが減少するとどのような変化があるのか。
▪陰毛
陰毛は髪の毛のように年齢とともに抜け落ち、白髪と同様に白く変化をしていきます。
▪陰茎の大きさ
若い時と比べ多少小さく見えてしまうことがあります。実際のサイズは変化がないのですが、歳をとるにつれて恥骨周辺の脂肪がたるみ、小さく見えてしまうようです。
▪陰茎の形
少数ですが年齢とともに陰茎が湾曲してしまうことがあります。これは一般的にペイロニー病と呼ばれています。
こちらの症状は勃起の際に痛みを伴うこともあり、症状がきついようなら医師に相談するのが良いです。
▪精巣
精巣では精子が作られています。年齢共にテストステロンの分泌量が減少するため、それに伴って精子の分泌量も減少します。
▪陰嚢
陰嚢は精巣の温度を管理している器官です。収縮して睾丸を体に近づけて暖かく保ったり、体から離して温度を下げたりします。
ですがこちらも年齢とともに付近の筋肉が衰えうまく機能しなくなってしまいます。
▪陰茎の機能
年齢を取るにつれて陰茎の感覚神経が衰えます、これにより射精が困難になることがあります。
さらにテストステロンレベルが低下すると、勃起不全が起こりやすくなります。
最も一般的な原因は、体が陰茎に血液を保てなくなることです。仮に勃起ができたとしても維持するのが困難な場合などがあります。
このように年齢とともに性機能にもさまざまな問題が起きますが老化に伴って起きるこれらの現象は一般的であり避けられない事実です。
もしこういった症状が人生や生活、パートナーとの関係に影響が出る場合は医師に相談し自分に合った治療法を見つけると良いでしょう。