2017/06/16

刺激とED

性行為と直接的刺激

パートナーとのコミュニケーションを図るための性行為は非常に重要であり、今後の婚姻生活や家族計画にも大きな影響を与えるようになってきます。男性はコミュニケーションとしての行為であっても性的な興奮を脳内で受けて、神経伝達を伴い陰茎部の海綿体に血液が集まらないと勃起がおこりません。男性は性的な刺激を視覚や聴覚・触覚など様々なところから受け勃起をおこします。そのなかで触覚はそのまま身体への刺激につながるため勃起においては重要な役割をもちます。特に性行為の前に避妊具(コンドーム)を装着するとしないとでは脳に与える性的な刺激は大きく変わってきます。一般的に感度ともいわれていますが男性は性行為の時に避妊具(コンドーム)を装着すると性的な接触刺激が低下します。その為避妊具を付けたがらない(拒否する)男性は一定数おります。これは男性の本能からすればできるだけ強い性的刺激を求めることは正常な反応であります。また子孫繁栄の本能からしても避妊具を付けることは性行為の目的に反してしまう、または本当の意味でのスキンシップではないと考える男性もいます。

■必要な避妊と勃起への影響

婚姻前に性交渉を行う上で健全な付き合い方をするのであれば避妊具(コンドーム)は必要となります。パートナーの体の事を考えて、また将来の事を考えれば自然な判断です。加えて性感染症を防ぐといった意味でも避妊を行う事は性行為の上で非常に重要な意味をもっています。しかしながら避妊具によりマイナスの作用が働く場合もあります。男性の意見の中に避妊具装着をすると性的興奮・刺激が受けられなくなり勃起しなくなるといった声があります。単純に生殖器の感触が勃起するにあたり不十分なため海綿体に血液が集まらないといったことが起きます。直接的な刺激の欠如の他にも避妊具を付けることを女性パートナーから求められることが自分自身・男性自身を拒まれたような感覚を持つ方がいます。女性パートナーは男性を拒絶しているわけでなく安全に計画的に性行為というコミュニケーションを求めたいという意識なのです。見解の違いから男性は軽度ではありますが心的な要因でのED(勃起不全)になるともいわれています。反対に女性側から見ると避妊をしないと「準備もなしに子供ができたりしないか」「結婚もしていない・決っていないのにこの人(男性パートナー)頼れる人なのか、信頼における人なのか」という事を考えてしまい性行為中に不安になってしまい行為自体に集中することが難しくなってしまいます。そして女性の気持ちの高揚がなくなってしまい気持ちが冷めてしまうといった現象が起きてしまします。お互いを知り合い、心の疎通・愛をはぐくむためにも男性は女性に対し思いやりを持って接していくべきです。

■性行為を円滑に行う為に

最近では避妊具も改良が重ねられ技術的に非常に薄く皮膚感覚を再現できるような避妊具(コンドーム)が発売されており男性女性の共に支持をえています。またあくまでもサポートという意味でED治療薬も男性の満足度を上げ性行為の時に正常に勃起ができるように医療機関が処方してくれます。ED治療薬は精力剤のように自然に性的興奮が起こる類の医薬品ではなくあくまで性的刺激があった場合に男性器に血液を送り込みやすくなる状態を作るためのものです。仮に避妊具によって触覚としての刺激が少なくても視覚や聴覚からの刺激で十分に勃起が起こり、性行為を行うことができます。加齢や重度の障害からくるED(勃起不全)でなければあくまで少量のED治療薬で十分に効果があり、継続して使用する必要は無く、パートナーとのお互いの心の充実度が向上すれば特に処方薬が無くても勃起不全は改善されるといわれています。